夕食をとっているときに、近くに座っていたカップルが、 相対性理論について熱く語っていた。 相対性理論は分かりやす過ぎて過小評価されているとまで嘆く男子に、 流石に神保町、M治大学の学生だろうか、 と思って何とはなしに聞いていた。 女の子はいかに相対性理論が好きかと言う説明に、 「嵐と同じくらい好き」と言うので、 ふーむ、気象学が専門なのだろうか、と思っていると、 男の子の方は「ビビアン・スーより好き」と主張し始め、 その聞き覚えのある名前に、 ビビアン・スーって中国系の天才理論物理学者だったっけ、 と首をかしげたところで、勘違いに気付いた。 学園祭で「相対性理論」と「ブラックビスケッツ」のどっちをコピーするか激論中の、 アマチュアバンドのカップルであった。 (ウィキペディア項目「相対性理論(バンド)」)
— The Return of Dr. Hara: 相対性理論
その新作アルバム、「風街ろまん」は目黒にある黄色い塗装で有名だったモウリ・スタジオで行われた。ところがレコーディングの最終段階になっても、ぼくは
一つの曲をずっと完成できていなかった。作詞をした松本隆から渡されていた「風をあつめて」が未完成だったのだが、与えられた期間も差し迫り、ともかくレ
コーディングに入らざるを得ず、歌いながら作曲するという綱渡りをする羽目になった。その際、吉野さんによる的確なガイダンスが「風をあつめて」を完成に
導いてくれたのだ。歌の部分毎にパンチ・イン/アウトを鮮やかにこなす技術にプロの技を見せてくれたが、実際はぼくのだらしなさにかなり我慢をされていた
ように思う。しかしどんな非常事態にも冷静かつ俊敏に対応するのがプロなのだと教えらたものだ。
この時の吉野さんは自分のミキサーとし
ての特徴を「中音域主義」と話していた。それはいわゆる「ドンシャリ」という、中域がカットされ高低域が増幅されていく時代に忘れられがちな音の品格のこ
とだったと思う。その中域の美しさこそ、矢野顕子がピアノの音を録る時に、吉野さんを必要とする理由だ。しかし現在のデジタル音源が主流の時代、吉野さん
の中域主義という自尊心は深く傷ついて来たであろうと想像する。
— haruomi hosono: ミキサー:吉野金次さんのこと
お詫びと訂正
プレス、チラシ(初刷)におきまして、Manoel de Oliveira 監督を「マヌエル・
ド・オリヴェイラ」と表記してきましたが、
日本ポルトガル協会のご指導により、
「マノエル・ド・オリヴェイラ」に改めさせていただきます。
「マノエル」の表記は
監督ご本人のご希望とお聞きしています。
皆様方にはご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
— ポルトガル映画祭 2010
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