藤村:青木さんとの美術館建築の対談でも「建築の究極の理想は使われないことではないか」とおっしゃられていましたが、そのご指摘と「ザハ・ハディドのアンビルドの頃の方が良かったのではないか」というご意見は似ているのではないかと思います。つまり、使われてしまう、建てられてしまうという建築が持っている本質的な矛盾について、建築と美術の関係をみていらっしゃるとよくみえてくると思うんです。杉本さんは「IZU PHOTO MUSEUM」(2009)や「小田原文化財団」(2011予定)の設計もしていらっしゃいますが、そのことについてはいかがお考えですか。
杉本:原初の建築は墓であって、メモリアルモニュメントです。仏足石というものから始まって、仏の記憶を保持するための塔が建てられて、それが三重塔になったり五重塔になったりしてきたわけですが、機能は「仏を奉る」、それだけだったわけです。「使い勝手が悪い建物」って批判されるのは、後から来た使用目的のせいですから、先祖帰りしても全然いいと思うんですよ。
杉本:原初の建築は墓であって、メモリアルモニュメントです。仏足石というものから始まって、仏の記憶を保持するための塔が建てられて、それが三重塔になったり五重塔になったりしてきたわけですが、機能は「仏を奉る」、それだけだったわけです。「使い勝手が悪い建物」って批判されるのは、後から来た使用目的のせいですから、先祖帰りしても全然いいと思うんですよ。



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